2022年11月1日
ナブテスコ株式会社住環境カンパニーは、JIS A 4722:2022「歩行者用自動ドアセット―安全性」に対応するため、バリアフリートイレ用自動ドアシステム(JIS)と手指用緩衝材付ロスカドアを新たに発売いたします。
■バリアフリートイレ用自動ドアシステム(JIS)
「JIS A 4722:2022」では、車椅子使用者用便房用自動ドアセットがJISの適用範囲に追加され、個別要求事項が規定されました。(JIS A 4722 : 2022 -附属書N 車椅子使用者用便房用自動ドアセットの個別要求事項)
この要求事項に対応するため、現行のバリアフリートイレ用自動ドアシステムを構成する「HDC-N10/20制御器」「HDS-4iα押しボタンスイッチ」の改善を行い、JISに対応するバリアフリートイレ用自動ドアシステムを新たに発売しました。本装置は、緊急時に外部からの救出手段を喪失するリスクを回避するためのキースイッチが備えてありますので、より安心してご利用いただけます。
■手指用緩衝材付ロスカドア
2021年6月に消費者安全調査委員会より公表された調査報告書では、自動ドアの「引き込まれる」事故は、82%が9歳以下の子どもによる事故であることが指摘されました。子どもが開くドアに手を触れてしまったり、子どもがドア近辺にいることに気づかずに解錠操作をしてしまったりすることで事故が発生しています。
JIS A 4722:2022では、子どもの指の引き込まれに対する保護として、引き込まれが発生し得る危険箇所に、手指用緩衝材を具備することが望ましいという規定が追加されました。(JIS A 4722 : 2022 -5.6.2.2 危険領域の回避及び危険領域の保護)
弊社は上記の改正事項に対応するため、スリムな縦フレームが好評のロスカドアに、子どもの利用が多い建物でも安心してご利用いただける「手指用緩衝材付ロスカドア」を新たにラインアップ追加しました。手指が引き込まれた時の危険箇所に、引き込まれた時の衝撃および裂傷のリスクを可能な限り低減させる形状、材質の緩衝材(意匠・特許出願中)を備えたロスカドアです。緩衝材はわずか6.5㎜幅で、ロスカドアのスリムな外観を維持できる設計です。
今後も、NABCOは自動ドアのリーディングブランドとして、通行・移動の安全・安心・快適を追求してまいります。
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