2009年10月5日
『HDS-4多機能トイレ用自動ドアスイッチ』
― 「2009年度 グッドデザイン賞」を受賞 ―
ナブテスコ株式会社(本社:東京都港区、社長:松本 和幸)の自動ドア事業における新製品『HDS-4多機能トイレ用自動ドアスイッチ』が、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する「2009年度グッドデザイン賞」を受賞いたしましたのでお知らせします。 『HDS-4多機能トイレ用自動ドアスイッチ』は、公共の多機能トイレ(車いすトイレ)の出入口に設置される、自動ドア用の操作スイッチです。従来製品は発売以来30年近くもの間、基本デザインを大きく変更することなく販売されてきましたが、今回ユーザーの立場に立って「分かりやすさ」と「使いやすさ」を追求し、初期の設計段階から専門家の助言もいただきながらデザインいたしました。 車いす対応はもちろん、ベビーシート・ベビーチェア装備や、オストメイト対応など、公共トイレの多機能化が進められている昨今の実情にあわせて、「使う人を選ばない」ことが重要ととらえ、ユニバーサルデザインの考え方を製品に取り入れたことが特徴です。 グッドデザイン賞では特に、「同商品はユニバーサルデザインである上に公共デザインとしての品格を与えている」といった使いやすいデザインが実現されている点が高く評価され、今回の受賞に至りました。 当社は、今回の受賞を契機に、さらにこれらの優れたデザインの特徴をアピールすることを通じて、『HDS-4多機能トイレ用自動ドアスイッチ』の拡販に努めてまいります。 製品の概要は以下のとおりです。
[製品の概要]
製品名称:
HDS-4多機能トイレ用自動ドアスイッチ(HDS-4 Toilet Door Control Switch)
製品概要:
公共の多機能トイレ(車いすトイレ)の出入口に設置される、自動ドア用の操作スイッチです。車いす対応はもちろん、ベビーシート・ベビーチェア装備や、オスオメイト対応など、公共トイレの多機能化が進められている昨今の実情にあわせて、「使う人を選ばない」ことが重要ととらえ、公共の多機能トイレを利用するあらゆる人をユーザーとして想定し、ユニバーサルデザインの考え方を製品に取り入れました。
特長:
1.体力的にハンディキャップがある方でもわずかな操作力で確実にボタン操作が行なえるように配慮しました。
2.操作力の加減をしやすいように、ボタンが利いた時に操作音を発声します。
3.操作案内として点字、英文、立体絵文字を併記し「分かりやすさ」を追求しました。
4.突起物を隠蔽し、普段の操作に不要な情報は与えないように配慮しました。
仕様:
型式・名称 | HDS-4多機能トイレドアスイッチ |
---|---|
検知機構 | 加圧検知(押釦式) |
操作方法 | 押釦操作 |
表示灯 | 青色発光ダイオード |
標準取付方法 | 壁面に埋込み |
外形寸法(mm) | 操作部・W100×H300×D13(縦型・横型組み替え可能) 埋込BOX・W80×H280×D70 |
材質 | 操作部・ABS樹脂 埋込BOX・SECC(スチール黒色塗装) |
製品発売日:
2009年11月中旬(予定)
販売価格:
オープンプライス(当社の正規販売代理店へお問い合わせ下さい)
デザイナー:
デザインディレクター: 安田アトリエ/東京工業大学大学院教授 安田幸一
デザイナー: ナブテスコ株式会社 ナブコカンパニー
『HDS-4多機能トイレ用自動ドアスイッチ』(外部用)
グッドデザイン賞審査委員による評価コメント:
「ユニバーサルデザインは誰にでも分かることが第一義とされるため、美しさは求められない場合がある。ときに必要以上に美しさが無視されることもあるようだ。この商品はユニバーサルデザインである上に公共デザインとしての品格を与えている。社会はこのような方向に向かってほしいと思わせる。」
※グッドデザイン賞とは
「グッドデザイン賞」は、1957年に通商産業省によって設立された「グッドデザイン選定制度」を継承し、1998年より財団法人日本産業デザイン振興会の主催事業として運営される、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度です。これまで50年以上にわたり、新しい時代の文化と生活を創造することを目的に「より豊かなライフスタイル」と「良いビジネス」を導く運動として展開され、のべ受賞件数は35,000件以上にのぼり、今日では国内外の多くの企業や団体が参加しています。また「グッドデザイン賞」受賞のシンボルである「Gマーク」はすぐれたデザインを示す象徴として広く一般的に親しまれています。