2008年10月14日
新型可動式ホーム柵が『2008年度 グッドデザイン賞』を受賞
ナブテスコ株式会社(本社:東京都港区、社長:松本 和幸)は、1978年初めて新幹線「新神戸駅」に可動式ホーム柵(Automatic Platform Gate:APG )を設置以来、国内外で数多くの設置実績があります。
このたび、「新型可動式ホーム柵」(2006年に発売開始)が、財団法人日本産業デザイン振興会の主催する2008年度グッドデザイン賞を受賞いたしましたのでお知らせします。
可動式ホーム柵は、駅のホーム端に設けられ、乗降客のホームからの転落や列車との接触を防止するため乗降時に自動で開閉する装置です。なお、当該ホーム柵は、これまで中国の北京地下鉄や天津地下鉄、重慶モノレール、また韓国のソウル地下鉄等、海外においても多く採用されています。
新型可動式ホーム柵は、従来製品よりドア開閉装置を大幅にコンパクト化することにより、ホーム柵全体のガラス面積を拡大し、透明性に優れたホーム柵を実現するという製品コンセプトが高く評価され、今回のグッドデザイン賞の受賞に至りました。
当社は、今回の受賞を契機に、可動式ホーム柵の高い安心感と優れたデザイン性のアピールを通じて国内および海外市場での、よりいっそうの拡販に努めてまいります。
製品の概要は以下のとおりです。
[製品の概要]
製品名称:
可動式ホーム柵(Automatic Platform Gate : APG)
製品概要:
装置本体にガラスを大幅に採用し、乗降客に圧迫感を感じさせない可視性の高いデザインを実現しました。モニタリングシステムを標準装備し、設備の稼動状況の監視・記録を可能にしました。 軽量化を図るとともに、プラットホームへの取り付けを容易にし、設置作業に制約のある既存駅への施工性を向上しました。 扉の衝突エネルギーの抑制、障害物検知、扉指詰め防止対策等安全性に優れた制御システムを採用しました。
採用実績:
重慶軌道交通2号線、天津地下鉄1号線、北京地下鉄5号線、ソウルメトロ2号線
天津地下鉄1号線
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ソウルメトロ2号線
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グッドデザイン賞審査会の評価コメント:
「従来の機種と比較して駆動装置の小型化により、装置全体のガラス面積を拡大し、ホーム柵本体が乗降客に与える視覚的な圧迫感の解消につながっている。また、必要な強度を確保しつつ透視性に優れたホーム柵の実現は、安全視界を確保し、採光性も向上させている。明るいプラットホームによる安心空間への取り組みとして評価。」
※グッドデザイン賞(Gマーク)とは
「グッドデザイン賞(Gマーク)」は、1957年に通商産業省によって設立された「グッドデザイン選定制度」を継承し、1998年より財団法人日本産業デザイン振興会の主催事業として運営される、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度です。これまで50年以上にわたり、新しい時代の文化と生活を創造することを目的に「より豊かなライフスタイル」と「良いビジネス」を導く運動として展開され、のべ受賞件数は32,000件以上にのぼり、今日では国内外の多くの企業や団体が参加しています。また「グッドデザイン賞」受賞のシンボルである「Gマーク」はすぐれたデザインを示す象徴として広く一般的に親しまれています。