ドアが開く時の安全対策

01

戸袋側での挟まれ・衝突防止対策

開作動における挟まれ・衝突防止対策として
下記のabcdefgに示す
7つの事項のいずれかを満たさなければなりません。

対策手法

危険な箇所を囲む(ガード)

e

ガードスクリーンの設置

abcdefgのいずれかを選択
ガードスクリーンの設置

戸尻の領域が、8mm以下、又は25mm以上100mm以下の距離に位置するガードスクリーンでカバーされていること。

ガードJIS A 4722:2017|5.5.9より
  • 床面から2,500mmの高さまでの危険箇所に手が届かないこと。
  • 鍵、工具などを使わなければ取り外したり開けたりできないこと。
  • 更なる危険源(例:せん断または引き込み)を生じないこと。
特記
事項

歩行者の大部分が高齢者、障害者、子どもなどであるとき
ドア開閉時に歩行者がドアに接触しないようにしなければなりません。

efdのいずれかの対策を選択

f

防護柵の設置

abcdefgのいずれかを選択
防護柵の設置

戸尻の領域が、8mm以下、又は25mm以上100mm以下の距離に位置する防護柵でカバーされていること。

※ 二重(多重)引き戸の場合は、「せん断・引き込まれ」のリスクが発生するため防護柵を設置できません。ご注意ください。

防護柵JIS A 4722:2017|5.5.10より
  • 子どもが容易に登ったり、下に潜り込んだりできないような設計とする。
  • 下部床面との隙間は100mm以下であることが望ましい。
  • 適切に固定し、1,000mmあたり490Nの力で上部を押しても損傷しないこと。
  • 高さは900mm以上とする。
  • 新たな危険源とならないこと。
特記
事項

歩行者の大部分が高齢者、障害者、子どもなどであるとき
ドア開閉時に歩行者がドアに接触しないようにしなければなりません。

efdのいずれかの対策を選択

対策手法

安全なすき間をあける(安全距離)

a

安全距離の確保(たて枠との距離)

abcdefgのいずれかを選択
安全距離の確保(たて枠との距離)

戸尻とたて枠の間に安全な寸法が確保されていること。Zが100mmより大きい場合、Xは100mm以下、Yは200mm以上とする。

子どもへの配慮が必要な場合

下記のいずれかを満たすことが望ましい

  • Y寸法が300mm以上
  • X寸法が70mm以下
  • 戸尻かまちの形状がJIS A 4722に定める形状
  • ドアの力を制限
子どもへの配慮が必要な場合
b

安全距離の確保(側壁との距離)

abcdefgのいずれかを選択
安全距離の確保(側壁との距離)

戸尻と側壁との間に安全な寸法が確保されていること。Zが100mm以下の場合、Xは100mm以下、tは25mm以上、Yは200mm以上とする。

子どもへの配慮が必要な場合

下記のすべてを満たすことが望ましい

  • Z寸法が70mm以下
  • X寸法が70mm以下、または戸尻かまちの形状がJIS A 4722に定める形状
  • ドアの力を制限、またはtが100mm以上
子どもへの配慮が必要な場合
対策手法

制御による対策(ドアの速度)

【応用】組合せによる対策

安全距離aまたはb低エネルギー作動g

【応用】組合せによる方策

距離Y200mmを確保することが困難な場合、距離Yの不足範囲のドアの速度を減速させ、この距離の運動エネルギーを許容範囲まで抑えることで安全防護する。

c

距離+ドアの力を制限

abcdefgのいずれかを選択
距離+ドアの力を制限

固定されたFIXまたは袖壁とドアの前面の距離が150mm以下であり、ドアの力がJIS A 4722に定める基準以下であること。

子どもへの配慮が必要な場合

abdefいずれかを満たすことが望ましい。

g

低エネルギー作動

abcdefgのいずれかを選択

参考

ドアの質量:80kg/枚
最大開速度:
・片引 ー 200mm/秒
・引分 ー 140mm/秒

低エネルギー作動で開作動させること(運動エネルギー1.69J以下、作動力67N以下)

  • 低エネルギー作動時にはドアの作動力が67N以下に制限されるため、外部設置で風圧の影響を受ける場合などは正常に作動しない可能性がありますので、ドアの設置環境を十分に考慮した上での採用が必要です。
  • 子どもに対する配慮が必要な場合は、abcdefgの要求事項を複数満たすことにより、さらなるリスク低減が可能となります。
対策手法

センサー(保護装置)による対策

d

戸袋(開保護)センサーの設置

abcdefgのいずれかを選択
戸袋(開保護)センサーの設置

戸袋側に設置されたセンサーが開保護領域にいる人を検出した場合、停止または低速作動をさせる

本安全対策に関する注意点

保護装置の作動によりドアを停止または減速することで、自動ドア開口部を通過する歩行者がドアに接触する新たなリスクが発生することを考慮する必要があります。
例えば、「歩行者の大部分が高齢者・障害者・子どもなど」である建物で納まり上、二重引き戸を採用しなければならないときなど、他の方策でJIS適合できない場合に開口部側の新たなリスクを勘案した上で採用するようにしてください。
特記
事項

歩行者の大部分が高齢者、障害者、子どもなどであるとき
ドア開閉時に歩行者がドアに接触しないようにしなければなりません。

efdのいずれかの対策を選択

案内表示および警告表示

  • 自動ドア表示ステッカー

    自動ドア表示ステッカー

  • 案内表示ラベル

    案内表示ラベル

  • 戸袋警告用ラベル

    戸袋警告用ラベル

「自動ドアであることの表示」や「開く方向を示す表示」および「立ち止まり」や「駆け込み」を注意する為の案内表示と「指などの引き込まれ」を防止する為の警告表示が必要です。

JIS A 4722 対応・おすすめ商品

ガード(防護扉)

HGガードスクリーン
HGガードスクリーン

意匠性に優れたガードスクリーン。ドア引込側を完全にカバーしているので、ドアに触れることのない本質安全設計です。

防護柵

HGガードスクリーン
セフティウォールA

シーリングガードプロ
ガラスの側面をシール材で保護したタイプです。

HGガードスクリーン
セフティウォールB

ラウンドフラットバー
ガラスの側面をフラットバーで巻いたタイプです。

HGガードスクリーン
ディフェンスキング

サイズを規格化し、ローコストを実現。洗練されたデザインで空間に違和感を与えません。

02

引き込まれ・指挟み防止対策

開作動における引き込まれ・指挟み防止対策として
下記の事項を満たすのが望ましい。

対策手法

安全なすき間をあける(引き込まれ)

戸の向かい合う面のデザイン、安全距離

引き込まれ対策

ドアとFIX(袖壁)との向かい合う面には、格子やたて桟などの凹凸のない形状としなければなりません。

格子やたて桟などの凹凸のない形状

方立とドアのガラス面の距離

引き込まれ対策

(S)が8mmより大きい場合は、戸先かまちと方立との距離(t)を25mm以上設ける。

対策手法

安全なすき間をあける(指挟み)

安全距離の確保

全開したドアに指が挟まれることを防止する

25mm以上の隙間を設ける。

かまち戸の場合
かまち戸の場合
タッチスイッチの場合
タッチスイッチの場合

案内表示および警告表示

  • 自動ドア表示ステッカー

    自動ドア表示ステッカー

  • 案内表示ラベル

    案内表示ラベル

  • 戸袋警告用ラベル

    戸袋警告用ラベル

「自動ドアであることの表示」や「開く方向を示す表示」および「立ち止まり」や「駆け込み」を注意する為の案内表示と「指などの引き込まれ」を防止する為の警告表示が必要です。

JIS A 4722 対応・おすすめ商品

フラットロスカドア
フラットロスカドア
KIDS DESIGN AWARD 2011

引き込まれ対策に配慮し、安全性を追求したロスカドア

フラットロスカドアは、ドアとFIXの対面する側をフラットにして方立部の隙間に引き込まれにくい構造としたドアで、お客様が多い店舗・施設に最適です。
ロスカシールで隙間風や埃の侵入も防止し、快適な屋内環境を実現した安全性と実用性を兼備したドアです。

一般的な框ドアとフラットロスカドア
ドア面をフラットにすることで、方立に引き込まれにくい構造としました。
一般的な框ドアとフラットロスカドア
方立部に「引き込まれ検出センサー」を取付けることで、万が一の手や指の引き込まれ事象にも、自動ドアを停止させることができます。
N-FlatドアN-Flatドア
N-Flatドア

安全性を追求した、完全フラットなecoドア

新開発特殊複層ガラスユニットにより内外ガラス面と縦フレームのフラット化を実現しました。
ドアガラスと縦フレームに段差がない為、指挟み防止のための引き残しが不要です。

従来品と比較したN-Flatドア

段差ゼロ、両面完全フラットなドア

ドアフレームとガラス面に「段差」がないフラット形状なので、手が引き込まれにくく安全性が向上します。指挟み防止のための引き残しが不要になり、有効開口寸法を大きく確保できます。

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