バリアフリートイレ用
自動ドアの安全対策

JIS A 4722:2022
「歩行者用自動ドアセット-安全性」の適用範囲に便房
(車椅子使用者用便房+ 一般便房)用自動ドアセットが追加されました。

「バリアフリートイレ」とは?

「高齢者、障害者等の円滑な移動等に
配慮した建築設計標準」が
2021年に改正され、
設計の考え方が見直され、
高齢者、体の不自由な方等が利用する各種トイレを
『高齢者障害者等用便房
(バリアフリートイレ)』と
総称することになりました。

これまでの「多機能トイレ」「多目的トイレ」は、各種機能が1便房に集約にされた設計で、利用者が集中し、車椅子使用者が利用できない事態が発生していました。

個別機能を備えたトイレの設置、利用対象者や機能が分かるような表示をする基本方針が示されました。

「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した 建築設計標準 令和3年3月」の 2-112頁の図をもとに作成

※「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した
建築設計標準 令和3年3月」の 2-112頁の図をもとに作成

JIS A 4722 : 2022で
バリアフリートイレ用
自動ドアに関する要求事項が追加

2022年9月に改正されたJIS A 4722:2022では、
「車椅子使用者用便房用自動ドアセット」
及び
「一般便房用自動ドアセット」
の個別要求事項が新たに規定されました。

男女共用車椅子使用者用トイレ

「車椅子使用者用便房用自動ドアセット」
の個別要求事項を規定

オストメイト用設備を有するトイレ
乳幼児連れ用設備を有するトイレ
一般利用トイレ

「一般便房用自動ドアセット」
の個別要求事項を規定

※車椅子使用者用トイレより狭めのトイレ個室

対策手法

開作動に対する保護方策

開くドアによる挟まれや衝突を防ぐために、戸尻の領域にドアの前に8mm以下、または25mm以上100mm以下の距離に位置するガードスクリーンまたは防護柵を設置することを基本としています。

閉作動に対する保護方策

閉じるドアによる押しつぶしや衝撃を防ぐために、検知保護装置を設置することが基本となります。検知保護装置として、光電センサーを使用する場合は、垂直方向に少なくとも2つ設置し、それぞれ床面から500mm~600mm及び150mm~200mmの高さに設置します。

外部からの救出手段

緊急時に、トイレが「使用中」の状態であっても、管理者などが内部の使用者を外部から救出できるように、トイレの外部に、自動ドアを開くことが可能となる、または手動操作で開くことができる手段を備えなければなりません。
NABCOのバリアフリートイレ用自動ドアセットはキースイッチを備えており、この要求事項に対応しています。

自動ドアセットを備える車椅子使用者用便房の例

縦断面図

縦断面図

平面図

平面図

(「JIS A 4722:2022」の図 O.1 をもとに作成)

※要求事項は他にもあります。詳細はNABCOの販売会社にお問い合わせください。

JIS A 4722 対応・おすすめ商品

バリアフリートイレ自動ドア用 押しボタンスイッチ HDS-4iα
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JIS A 4722 : 2022対応

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