ドアが閉じる時の安全対策

01

開口部側での挟まれ・衝突対策

閉作動時における挟まれ・衝突防止対策として
下記のaもしくはbに示す事項のいずれかを満たすことが要求されています。
ナブコは自動ドアが閉じる時に歩行者がドアと接触するリスクを考慮し、
対策aを推奨しております。

対策手法

センサー(保護装置)による対策(保護領域の確保)

ナブコ推奨対策
a

保護領域の確保

aまたはbのいずれかを選択

保護領域を確保するために、保護装置を設置しなければなりません。

  • ※ドア面から200mm以上の保護領域(抜けのないエリア)を構成する。
  • ※ドア閉作動前に保護装置の安全機能が正常に動いているかをドア装置自身で毎回テストする。
  • ※保護領域における静止体検知時間を30秒以上に調整する。

反射型光線センサー設置の場合

反射型光線センサー設置の場合

光電センサー設置の場合

光電センサー設置の場合

※可動するドア側に光電センサーを設置する場合は防護柵の設置が望ましい(JADA推奨)。

保護領域について
保護領域において、CA基準体が戸の移動領域すべての位置で検出されること

保護領域において、CA基準体が戸の移動領域すべての位置で検出されること

保護装置の試験で使用するCA基準体

保護装置の試験で使用するCA基準体
対策手法

制御による対策(ドアの速度)

b

低エネルギー作動

aまたはbのいずれかを選択

参考

ドアの質量:80kg/枚
最大閉速度:
・片引 ー 200mm/秒
・引分 ー 140mm/秒

低エネルギー作動で閉作動させること(運動エネルギー1.69J以下、作動力67N以下)

  • ※低エネルギー作動時にはドアの作動力が67N以下に制限されるため、外部設置で風圧の影響を受ける場合などは正常に作動しない可能性がありますので、ドアの設置環境を十分に考慮した上での採用が必要です。

案内表示および警告表示

  • 自動ドア表示ステッカー

    自動ドア表示ステッカー

  • 案内表示ラベル

    案内表示ラベル

  • 戸袋警告用ラベル

    戸袋警告用ラベル

「自動ドアであることの表示」や「開く方向を示す表示」および「立ち止まり」や「駆け込み」を注意する為の案内表示と「指などの引き込まれ」を防止する為の警告表示が必要です。

JIS A 4722 対応・おすすめ商品

センサー

保護装置(NATRUS JIS A 4722 対応センサー)
拡散反射型センサー
光電センサー(透過型)
安全性がアップしたナブコのJIS対応センサー
1開閉ごとに「安全テスト」を実施。

1開閉ごとに「安全テスト」を実施。

ドア作動前毎にセンサーの安全機能が正常に働いているかをドア装置自身で毎回テストするので安心です。

センサー検知スポットを高密度化し、複数のスポットで確実に検知できるようになりました。

センサー検知スポットを高密度化し、複数のスポットで確実に検知できるようになりました。

02

かけこみ等によるドア衝突防止対策

閉作動時におけるかけこみ等によるドア衝突防止対策として
下記の事項を満たすのが望ましい。

対策手法

センサーによる対策(起動検出)

センサー起動検出範囲の確保

JIS A 4722 : 2017|5.4.1.3より

歩行者とドアとの衝突を防止するため、起動検出範囲は、幅方向は有効開口幅より左右それぞれ150mm以上広げた寸法とすることが望ましい。また、進行方向はドアの面より1,000mm以上が望ましい。

引分けの場合

引き分けの場合

片引きの場合(戸先側壁に通行動線が制限される)

片引きの場合(戸先側壁に通行動線が制限される)

片引きの場合(戸先側壁に通行動線が制限されない)

片引きの場合(戸先側壁に通行動線が制限されない)
対策手法

センサーによる対策(タッチスイッチ仕様)

併用センサーの設置

JIS A 4722 : 2017|5.4.2より

タッチスイッチ仕様の場合は、連続する通行者の安全に配慮し併用センサーを設置すること。

片引きの場合
引き分けの場合

JIS A 4722 対応・おすすめ商品

バリアフリーの観点では・・・タッチスイッチを不便に感じる人もいます。

タッチスイッチに届かない
タッチスイッチ

移動等円滑化経路を構成する出入口の戸の自動開閉装置は、車椅子使用者や視覚障害者の利用を考慮し、押しボタン式を避け、感知式とする等、開閉操作の不要なものとすることが求められています。

参考:「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(令和3年3月版)」
及び「バリアフリー整備ガイドライン(旅客施設編)(令和3年3月版)」

優れた通行性を備え、バリアフリーで無駄開き削減を実現する新しい自動ドア

優れた通行性を備え、バリアフリーで無駄開き削減を実現する新しい自動ドア
動線検知ソリューション

NATRUS+e W(ナトラスプラスイー ダブル)は、ドアを通る人と、ドアの周囲で立ち話をしている人や、横切りといった通らない人を、動線判断制御によって自動ドアが判断する。タッチスイッチのような操作が不要で、目の不自由な方や車いす利用者でも安心して利用できる。

JIS A 4722に関するご質問ご相談または対応商品ご検討の方は、最寄りの支店・営業所までお問い合わせください。

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